先日、Ubuntu16.04の軽量版「Basix3.0」の64bit版をジャンクデスクトップに新規インストールをして、各種カスタマイズを施し、満足して使っていました。
ここでいよいよ「Wine」を動かそうと思い、インストールしてみたのですが、、、、。
64bitのUbuntu系で「Wine」を動かすための苦悩に満ちた「戦い」の一部始終をご覧ください。
そもそもWineとはなんぞや?
Wineとは、MacやLinuxにおいて、
「豊富なWindows用のソフトを動かそうじゃないの!」
というプロジェクトで、すべてのソフトの動作を保証するわけではないが、結構動くものもあるよ、というものです。
私も実際に以前、Ubuntu14.04系のディストリビューションの32bit版で、Wineをインストールして、動かしたかったWindows用のソフトを見事に動かすことが出来ていました。
やり方についてはこちら。
UbuntuでWindowsのソフトが動くかも?!Wineを入れよう
で、ここでも書いていますが、まず、「Wine」の基本的な知識として、「Wineは32bit機で動かす」というのが定説です。
というのも、Wineで動かせるソフトは、最新のソフトよりも結構古いソフトが多く、そうなると、最近64bitにかなり以降しつつあるWindowsアプリへの対応は、まだまだ時間が掛かるからなんでしょうね。
また、Windowsアプリを動かすのに必須な「.NET Framework」というプログラムが64bit版のWineでは動かなかったりするようです。
ということなので、これまでは、別に理由がなければ32bitのUbuntuで良かったのですが、そうもいかなくなってしまいました。
なぜなら私は、Linux環境でもブラウザは「Chrome」を使っているのですが、2016年3月にGoogleはLinux版Chromeの32bit版のサポートを打ち切ってしまったからです。
「64bitのUbuntuでもWineは使う方法はないのだろうか?」
と思い、調べると、、、、。
結構あるもんですね。
64bitのUbuntu系でWineを動かしてみる
要するにこういうことらしいです。
64bitのLinuxにWineをインストールすると、64bit版のWineが自動でインストールされます。
そのままWineを起動すると、ほとんどのWindowsアプリが動かないので、Wineを起動する前に、
export WINEARCH=win32 winecfg
と、コマンドを打ち込んで、32bit版のWineとして起動すればいいそうです。
もし、すでに起動してしまっていたら、
rm -r ~/.wine
と、コマンドを打てば、Wineがリセットされるから大丈夫!だそうです。
「へえ!これなら簡単じゃないか!」
と喜び勇んでトライしてみました。
「抜け道のない迷路」に迷い込むともしらずに、、、、。
何度やっても出来ませんがな!!
もうね、ダメです。何度やっても出来ません。
まずWineでWindowsアプリを動かすには「.NET Framework 4」が必要なんですが、
「こいつはな、64bitじゃインストールできねえぜ?」
などと言われてしまって、インストール出来ません。
さきほどのコマンド打ってもダメでした。
じゃ、違うコマンドならいいんじゃね?ってことで調べると、、、
WINEARCH=win32 WINEPREFIX=~/.wine winecfg
これもいいらしい。
なんかあんまり変わらない気がするものの、ダメモトでやってみると、、、、。
おや?
なんか表示が違うぞ?
お?
おおー!!
出来た!やったぜ!!
ついに「.NET Framework 4」のインストールに成功しました。
ソフトを起ちあげてみると、、、。
早る気持ちを抑えながら、Windowsアプリを起ちあげてみると、、、、。
「あれ?エラーじゃん。」
Ubuntu14.04のときは、これで上手くいったものの、何故かエラーが出て起動しませんでした。
Wineのバージョンが関係しているのかと思い、Ubuntu14.04のときに上手くいったWine1.7を試そうにも、Ubuntu16.04にはもうありませんでした。
仕方がないので、Wine1.4、Wine1.6、Wine1.8で試したのですが、やはりダメでした。
こうなりゃ最後の手段!!
「わかったよ、Wineさん、32bitなら問題ないってことだろ?」
ここまでかなりの時間を費やしていて、どうしてもWineを動かしたくなって意固地になっていた私は、ついに最期の手段に打って出ましたよ。
OSの再インストール。
そう、ここまで築き上げた環境を全て削除し、イチから今度は「Basix3.0」の32bit版をインストールしました。
「これで文句はないはずだよな?Wineさん。」
と、ぶつくさ言いながら、手慣れた手順で「Wine」をインストールしていく私。
Wineの準備を整え、Windowsアプリを起動したところ、、、、。
「エラー」
、、、、、。
、、、、、、、、、、、。
「体力の限界!!」
先日、惜しまれつつこの世を去った、昭和の大横綱〜千代の富士関(九重親方)が現役引退のときに発した最後の言葉が頭をよぎり、
もうWineはあきらめよう、そう固く決心した真夏の日の出来事でした。
まとめ
いや、そもそも何でもLinuxでやろうとするからいけないんです。
冷静に考えれば、ウチにも当然Windowsもあるんだから、Windows用のソフトはWindowsで動かせばいいんです。
確か、自分でもブログでそう言っていた気がします。
なぜWindowsではなくLinuxを使うのか?Linuxってそんなにいいの?
というわけで、己の力量不足に嘆きつつ、
「Windowsのソフトは、Windowsで動かせばいい。」
ということを再認識した次第です。
すいません、結局「Ubuntu16.04でWineを動かす」のは断念しました。
で、このあと最後の力を振り絞り、結局再再度「Basix3.0」の64bit版に戻しました。
だって「Chrome」が使いたいんだもん。