ジャンクPCとしてハードオフで購入した「省スペース」デスクトップ機「CE40Y9」にVortexboxを導入してPCオーディオ専用機として何年も愛用しています。
Vortexboxを導入するついでに、ちょっぴり改造も施しました。
数年前にジャンク品で激安で購入したCE40Y9
このCE40Y9は、数年前に激安でハードオフのジャンク品で購入しました。
確か、2000円ちょっとで購入しました。
まずは、そのCE40Y9の購入時のスペックです。
メモリ DDR2 PC2-5300 2GB
HDD 320GB
これで、2000円ちょっとだったので、当時としても、かなりの激安でした。
さらに、このCE40Y9は、ジャンクでありがちな「本体のみ」ではなく、モニター以外のキーボードとマウスまでついてました。外観もキレイで掘り出し物でしたね。
早速、帰って電源を入れると、音がほとんどしない。
起動しているときのファンの音がすごく静かです。
というわけで、購入時は使う用途も考えず、安さにつられて買ったのですが、
「こりゃPCオーディオに向いてるな。」
と、かねてから興味があったVortexboxを試してみよう!思ってインストールしてみました。
まずはハードディスクの交換
このCE40Y9についていたハードディスクは、320GB。普通だと充分なのですが、音楽サーバーとして考えたら、自分の持ってる音楽CDの量と照らし合わせると、少々容量不足。
ということで、他のパソコンに使っていた750GBのハードディスクと交換しました。
そして、まずは手持ちのモニターにつなぎ、付属のキーボード、マウスを接続して、別のPCでダウンロードし、作成しておいた「Vortexbox2.0(当時の最新版)」のインストールCDを入れて開始です。
Vortexboxは、インストールさえ終わってしまえば、基本的にモニター、キーボード、マウスは外してオッケーです。
つなぐものと言えば、LANケーブルと音楽再生に使う「USB-DAC」または「USB-DDC」のみです。
現在のCE40Y9。無線LANルーターの横に置き、「カテゴリー7」のLANケーブルでつないでます。
この内部のハードディスクに、大量の音楽ファイルをストックしています。
手持ちの音楽CDアルバムを、ほぼ全てデジタルデータ化して格納してあります。
Vortexbox自体はアップデートせず、当時のままの2.0です。
Vortexboxの自動複製機能を使い、全てのアルバムを「FLAC」、「MP3」の両方のファイル形式で保存しています。
おかげで置き場所に困っていたCDを数枚残して、ほぼ全て売却することが出来てスッキリです。
リッピングに関しては、、、。
Vortexboxには、音楽CDをドライブのトレイに入れると、自動で「FLAC」(変更も出来る)で取り込んでくれるというスゴイ機能があります。
それは素晴らしいんですが、、、、。
Linuxの音楽リッピングソフトによくある問題なのですが、とにかくCDの情報取得率が悪い!
おそらくMusicBrainzというcddb(音楽情報データベース)を使っているのが原因です。
なので、少々面倒ですが、他のPCで他のリッピングソフトを使って、音楽CDをデータ化して、それからVortexboxに移した方が後々結局は楽だと思います。
- 別のPCがLinuxなら、「Asunder」(過去記事参照)。
- 別のPCがWindowsなら「Media Go」
がオススメです。
これらのリッピングソフトなら「Flac」ファイルが簡単に作れます。しかも音楽情報取得の確率もかなり高く、データが取得出来ないケースはほとんどないと思います。
私も実際そうしています。
またリッピングに使うパソコンも、音楽データをVortexboxに移す時だけでも、ルーターにLANケーブルでつなげば、LANケーブル経由でデータを移行出来ます。
LANケーブル経由ならば、USB2.0経由よりも圧倒的に早いので、ちょい古PCでUSB3.0に対応していなくても速度面でストレスがありませんよ。
スマホからの操作が快適すぎる!
実際にVortexboxをインストールして、手持ちのスマホから音楽ファイルを選曲、再生するのには、専用のアプリを使うと快適です。
アプリはいろいろありますが、実際にインストールしたのはコチラ。
実際に使っているスクリーンショットはこんな感じ。
選曲、再生、音量調節がやりやすく、アルバムアート表示も出来ます。
また、世界中のインターネットラジオも操作して聴くことが出来ます。
一見、スマホに曲が入っているかのようですが、Vortexbox内の音楽を遠隔操作しているわけで、スマホ内に音楽ファイルが入っているわけではありません。
言ってみればスマホは単なる「リモコン」です。
自宅のWIFIにつながってればいいわけで、回線契約も必要ありませんし、スペックが低い古いものでも構わないわけです。
使わなくなった古いスマホやタブレットがあれば、音楽用の快適な「リモコン」として使えるんですから、なかなか面白いです。
ソファなどにごろ寝しながら、手元でアルバムアートを眺めながら選曲し、音楽を楽しむ感覚は、一度味わうとたまらないものがありますよ。
このままの状態で満足だったけれども、、、。
非常に満足して使っていたVortexboxですが、ひとつだけ不満が、、、。
これはVortexbox自体の不満ではなく、使っているパソコンのCE40Y9の不満です。
Vortexboxの機能の一つで、格納された「Flac」ファイルの全てをワンクリックで「MP3」ファイルにも複製出来るのですが、、、、。
結構、時間がかかるんですよね。
特にファイルの量が多くなってくると顕著です。
というわけで、CPUを交換しました。
CPUを「モバイルSempron 3600+ 2.0GHz」から、
「Turion 64 X2 TL-56 1.8GHz」に交換です。
結果は、大満足!
複製のスピードがだいぶ早くなりました。
この辺は、やはりデスクトップ機は作業がやりやすいですね。
「PCオーディオに使うのは、シングルコアのPCが良い」
と、言いますが、ことVortexboxで「複製」機能を使うのであれば、デュアルコアなPCの方がいいように思います。
私の場合、クルマで音楽を聴く場合には、「MP3」のファイルは容量も少なく重宝しているので、Voretexboxの自動複製機能は地味に活用していますので。
もちろん、「再生に特化」するならシングルコアでも構いません。
しかも音質がベリーグッド!!
肝心の「音」に関してですが、、、。
ハッキリ言って「非常に良い」です。
Vortexboxの性質上、モニターなどの音楽再生に余計なものを省けるし、PC本体からの音の出口がUSB-DACだけというシンプルイズベストな構造が功を奏しているのでしょう。
余計な電力を使わず、かつOS自体もほぼ音楽に特化した作りになっているのも大きいです。
私は、音楽を聴くのが大好きではありますが、いわゆる「オーディオマニア」ではありません。
オーディオに拘ると、お金がいくらあっても足りませんからね。
ハイエンド機器のお値段は、ホントにびっくりする金額ですから恐ろしいです。
私のスタンスは、「いい音を出来るだけ安く」です。
ジャンク品を多用しているこんなブログ書いているくらいなので、当然ですね。
そういった視点から、Vortexboxは、今まで使ってきたもの(パソコンやスマホ)を活かせ、なおかつ便利に聴ける(スマホからの遠隔操作)し、音楽の管理が楽で物理的にもスペースを活かせる(断捨離)わけで、少しでも興味があれば猛烈にオススメです。
次の記事では実際にインストールしていきましょう。