VortexboxというLinuxのディストリビューションがあるんですが、これを使って音楽サーバーを構築してPCオーディオを楽しむ。

これって、ある意味、究極のパソコン・スマホの活用法だと思います。

ちょっと設定が複雑ですが、かなり面白いものが出来ますよ。

そもそも「Vortexbox」ってのは何?

Vortexboxは、有名なLinuxのディストリビューションの一つである「Fedora」をベースに作られているOSです。

Vortexboxが、普通のLinuxディストリビューションと違うのは、「音楽サーバー」に特化したOSである、ということなんです。

どういうことかというと、このOSをパソコンに一度インストールしてしまえば、あとは、、、。

  • キーボード
  • マウス
  • モニター

などは、全部取っ払ってオッケーなんです。

そして本体だけを起動して、その内蔵のハードディスクや、本体に外付けしたハードディスクなどに大量の音楽ファイルを保存しておきます。

Vortexboxには、音楽CDを読み込ませると、自動でリッピングを開始する「自動リッピング機能」が搭載されています。 しかもデフォルトで高音質な「FLAC」ファイルでの取り込みになっています。 こうして、音楽ファイルをどんどんストックしていけるわけです。

大量の高音質な「音楽ファイル」をストックしたら、今度はワンアクションで、全ての音楽ファイルを汎用性の高い「MP3」ファイルとして「複製」も出来ます。

「複製」なので、元の高音質な「FLAC」ファイルは当然残ったままです。

要するに「音楽サーバー」になってしまうわけです。

それら大量の音楽は、本体に繋いだ「USB-DAC」や「USB-DDC」を使って、手持ちのコンポなどのオーディオ機器に伝送し、高音質で再生します。

さらに世界中のインターネットラジオまで聴けてしまいます。

でも「操作」はどうやってやるの??

Vortexboxのスゴイところは、そういった操作(リッピングや複製、再生や本体のシャットダウンまで。)は全て、「クライアント機」と言われる別のパソコン、もしくはスマホやタブレットから行なうんです。

家庭内にルーターを用いて「LAN環境」があることが条件ではありますが、今やほとんどの家庭で、無線LAN環境が構築されていると思いますので、問題ないと思います。

これ、やってみると凄く快適ですよ。

一度、Vortexboxを使わなくなったパソコンにインストールして、各種設定をしたとします。

次から、音楽を聴くためにすることは、、、。

Vortexboxが入っている本体だけのパソコンと、USB-DACに繋いだコンポの電源をON!
ただこれだけです。

そして、その後の操作は、、、、。

おもむろに手にとった(別におもむろじゃなくてもいいです)使わなくなり家のWIFI運用で余生を過ごしているスマホやタブレットで全て完了。

ストックしてある曲の選曲、再生、インターネットラジオの選曲や再生、音量の調節は専用アプリで。

リッピングの進行状況の確認、曲の複製の命令、さらには本体のシャットダウンは、ブラウザで。

こんな感じで、最初に起動だけ手動でやったら、あとは全ての操作(シャットダウンまで)スマホやタブレットだけで行えてしまうんです。

かなり、快適です!

セットアップや設定がかなり難しいんじゃないの?

確かに通常のUbuntuなどのOSをセットアップするのに比べると、多少はハードルが上がりますが、それでもそこまで難しくはありません。

私は、もう何年も前にVortexboxを知り(雑誌に載ってた)、雑誌のやり方と当時はまだ情報が少ないVortexboxについての記事をネットで調べて構築出来ましたからね。

Vortexboxを導入したおかげで、数が多くて置き場所に困っていた音楽CDを全て「ファイル化」して保存して、売却しました。

おかげで部屋がスッキリしました!

そんなわけで「断捨離」効果もある、「Vortexbox」を導入してみませんか?

ワタシ的には、かなりオススメなパソコン・スマホの活用法です。