Windowsしか使ったことがない、Linux OS初心者でも違和感なく使えそうで、ちょっと古めのパソコンでもインストールして使えるようなOSとしてZorin OSがあります。
と、最近Zorin OSに似た、要はWindows風OSの「ChaletOS」というのを知ったので、実際に試してみました。
いやあ、これかなりいいです。
「ChaletOS」はセルビア産のUbuntuベース
この「ChaletOS」を知ったキッカケとなった記事はこちらです。↓
基本的には、これらの記事を読めば、詳しくインストールや設定方法まで書いてありますが、現在のバージョンと多少違うところもあるので補足していきます。
この「ChaletOS」は、安心のUbuntuベースで、ウィンドマネージャに軽量・安定なXfce4を使用しています。
公式ページは こちら。
現在ダウンロード出来るのは、最新のUbuntu16.04ベースの「ChaletOS 16.04.2」のそれぞれ「32bit版」と「64bit版」の2つだけです。
このOSの何がいいかというと、かなり「Windows風」なデスクトップなんですよね。
これなら、Windowsしか知らない人がLinuxを試すのに違和感なく入っていける気がします。
そんなWindows風なOSとしては、私は「Zorin OS」をおすすめしていてZorinもかなりいいのですが、ZorinはUbuntu14.04ベースのままで、最新版が出てこないんですよ。
最新のUbuntu16.04ベースのWindows風なOSなら、この「ChaletOS」はどうでしょう?
実際にインストールしてみて、かなり気に入りました。
早速インストール!
ウチの新OS用の実験機となっているDELLのVostro1000にインストールしました。
Vostro1000のスペックはこちら。
DELLのジャンクノートVOSTRO1000に「アレ」をインストール!準備編
デュアルコアに2GBのメモリということで、重くなったUbuntu16.04ベースでもなんとかイケるでしょう。
で、いつもの如くUNetbootinでUSBメモリにISOイメージを書き込んで開始です。
上で紹介した記事にあるように、この「ChaletOS」は日本語版がないので、英語でインストールをすすめて、完了後に「日本語化」するという流れです。
まずUSBから起動すると、こんな画面が出てオロオロします。
英語なんかほぼ意味が分からないので「彼は一体何て言ってるんだい?」状態です。
ここは要するに「Hey!You!言語パッケージをインストールするかい?」
みたいなことだと思いますが、今はまだUSBからの起動なので彼(ChaletOS)の問いかけを無視して閉じましょう。
あとは、このように「English」でインストールを開始していき、
地域の選択では「New York」を「Tokyo」に変更して、
普通にキーボードは「Japanese」を選択すればいいです。
通常のUbuntu系のインストールと、あとは何も変わらないので迷うこともないでしょう。
インストール後の日本語化
インストールが無事に完了して再起動すると、英語版のまま起ち上がります。
と、同時に例の「Hey!言語パッケージを・・・。」と彼からの問いかけがあります。
なので、今回はしっかりと彼の問いかけに「Run this action now」をクリックして答えましょう。
あとは指示に従って言語パッケージをインストールするだけです。
次にインストールされた「日本語」をドラッグして一番上に持って行き、さらに一番下の「キーボードインプットメソッドシステム」の欄で「fcitx」を選べば「Mozc」が使用出来るようになります。
日本語化と日本語入力に関しては、これだけで完了です。
やってみると、というか「ChaletOS」側で「問いかけてくれる」ので、あとは指示に従えばいいだけなので非常に「楽ちん」ですね。
「ChaletOS」を使ってみる
さて、これにて「ChaletOS」が日本語化されてアップデートも完了したので、いろいろ使ってみます。
日本語化した最初の画面はこんな感じ。
非常にWindowsライクな画面ですね。見やすくて使いやすいです。
ファイルマネージャです。
アイコンが大きい!この辺りもかなりWindowsを意識した作りですね。
壁紙も初期状態でキレイなものが沢山入っています。
起動直後のメモリ使用量。
いろいろとソフトを動かした直後のメモリ使用量。
Ubuntu16.04ベースではかなり軽いんじゃないでしょうか?
で、この「ChaletOS」のウリはこちら。
このアイコンをダブルクリックしてソフトを起動すると、様々な「テーマ」を適用出来ます。
こんな感じで沢山のテーマが選べます。中には「Win7 Silver Classic」なんてのもありますね。
この中から適当にチョイスしてみると、、、、。
かなりWindows7風になりましたね。
ちなみにこれは「Basic Classic」というテーマです。
ウィンドウの「閉じるボタン」なんかは、まんまWindows7ですね。
この「ChaletOS」を知ったキッカケとなった最初に紹介した記事だと、Ubuntu14.04バージョンだからか、オフィスソフトに「WPS Office」が初期搭載されていたようですが、私がインストールしたバージョンにはオフィスソフトは入っていませんでした。
オフィスソフトが必要なら「Libre Office」や「WPS Office」を追加インストールすればいいと思います。
WPS Officeの追加方法はこちらをどうぞ。
Kingsoft office 2016を無料で!LinuxでWPS office
初期搭載ソフトについては、
- GIMP
- Synaptic パッケージマネージャ
- GDebiパッケージインストーラー
などがインストールされているので、かなり使い勝手がいいですね。
あとは、珍しいのがUbuntu16.04ベースにしては珍しく「Ubuntuソフトウェアセンター」が入っていること。
Ubuntu16.04ベースになて、「Ubuntuソフトウェアセンター」は廃止されて「ソフトウェア」に変わったのですが、この「ChaletOS」は従来の「Ubuntuソフトウェアセンター」を採用しています。
まあ「ソフトウェア」ってハッキリ言って挙動がイマイチなんで、確かにこの方が使いやすいですね。
まとめ
「ChaletOS」には、まだまだConkyスイッチの機能なんかもあるのですが、そこまでは試しませんでした。
まあ、そこまで使わないでも、このOSはかなり魅力的なディストリビューションですね。
ハッキリ言って気に入っちゃいました。
Windows風なLinux OSとして、「Zorin OS」をすすめてきましたが、最新版のUbuntu16.04ベースの登場がない(出たけどかなりの重量級になった)今、この「ChaletOS」は自分の中では赤丸急上昇です。
「使いやすくて馴染みやすい」
Windows Vistaのサポート期限が刻々と迫る中、入れ替えるOSとして、この「ChaletOS」はかなりのおすすめですね。