先日、Mac風なオシャレなLinuxOSの「elementary OS 0.4Loki」をジャンクPCにインストールしてみたものの、いろんな面でイマイチでした。

そこで、同じデスクトップ環境の「Pantheon」を使っている「KLUE 2.0 Pantheon」をelementary OSを入れていたパーティションを削除してインストールしてみました。

同じ「Ubuntu系」で同じ「Pantheon」をデスクトップ環境に採用しているOS。

果たしてどっちがいいの?

ところで「KLUE 2.0」って何よ?

KLUE 2.0、正式名称は「Kona Linux Ubuntu Edition 2.0」です。

「Debian」ベースの軽量Linuxの「Kona Linux」のUbuntuベース版ですね。

Kona Linuxの超軽量版のKona Linux 2.3 blackのレポート記事はこちらをどうぞ↓

古いPCの有効活用にKona Linux 2.3 black!超軽量Linuxの切れ味がスゴい

もともとKona Linuxには、これでもか!というくらいに各種デスクトップ環境版が用意されているのが、ウリです。

で、同じ作者さんがKona LinuxをUbuntuベースにカスタマイズしたのが「KLUE」なので、当然このKLUEにもこれでもか!というくらいに各種デスクトップバージョンが存在します。

  • LXDE
  • Xfce
  • MATE
  • Cinnamon
  • KDE
  • Budgie
  • Pantheon

と、これだけのバージョンが存在するんですから驚きです。

さらに!

LXDE版に至っては、、、

  • 標準LXDE
  • Light(軽量版)
  • Jack(高音質版)

と、さらに3つに分かれています。

まだまだ!

このうちのLXDE Light版だけが32bitのみで、それ以外の全てのバージョンについては、

  • 32bit
  • 64bit

のそれぞれ2つづつのバージョンが存在しているんですから、驚きを通り越して「恐ろしい」レベルですよ。

この中から敢えて「Pantheon」を選ぶ

私、この「Pantheon」というデスクトップ環境が三度の飯より大好きなんですう!!

という訳では全然ないです。

この中で、敢えて「不人気」と思われるPantheon」版を選んだのは、elementary OSとの違いを検証したかったのと、単にあまりレビューしている人が少なかったからです。

ちなみにKLUE 2.0は、elementary OS 0.4Lokiと同じく「Ubuntu16.04」をベースにしています。

そしてKona Linux及びKLUEの作者さんは、日本人です。

日本語の入力」という点でかなりイマイチだったelementary OS 0.4Lokiと同じ「Pantheon」デスクトップを採用している「KLUE2.0 Pantheon」。

果たしてどちらが「使いやすいOS」なのか?

比べるまでもなく、結果は見えているような気がしますが、一応レビューです。

インストール?Ubuntu系は超絶かんたん!

もうインストールは割愛します。

Ubuntu系はもはや説明不要と思われるほど簡単ですから。

やったことは、 前回の記事で入れたelementary OS 0.4Lokiのパーティションを削除して、そこに「KLUE 2.0」をインストールして「Voyager Linux」とのデュアルブートにしただけです。

あっという間にインストールも完了して再起動。

で、インストール直後がこちらです。

screenshot-from-2016-09-23-233016

おお〜!壁紙もローマの神殿「パンテオン」!

と感動しているうちに、「アップデート」と、それに続く「追加のパッケージ」なるものが、2度ほどインストールされました。

デフォルトのアプリが何か?もよく分からんうちに、各種アプリが自動的にインストールされてしまいましたよ。

また、その追加パッケージ後のアプリがすごい!

  • Wine
  • Chrome
  • Firefox
  • Vivaldi
  • Libreoffice一式
  • Gimp
  • Inkscape
  • Asunder
  • Audacious
  • SMtube
  • GParted
  • Synapticパッケージマネージャ
  • UNetbootin

などなど、、、、、。まだまだありますが、キリがないのでやめておきます。

もうね、他になんにもいらない。

もう、これだけで仕事に遊びに何でもこなせてしまいますよ、ホントに。

ブラウザに至っては、デフォルトがelementary OS 0.4Lokiと同じ「Epiphany」だったのは覚えています。

それがいつの間に追加パッケージなどで、4つに増えているんですから凄いです。

日本語入力もバッチリ!

分かりきっていたことですが、当然ながら「日本語入力」もデフォルトで「Mozc」がしっかりインストールされていて、何の問題もありませんでした。

当たり前ですが「インライン入力」もバッチリです。

ただ、やはり初期搭載のエディタの「Scratch」は日本語入力出来ません。 なので「Leafpad」や「Gedit」などをインストールしたらいいと思います。

さらに、、、、。

ここまでアプリが入っておきながら、起動直後のメモリ使用量はというと、、、、。

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明らかに「KLUE 2.0」の方が少ないという結果に、、、。

余談ですが「elementary OS 0.4Loki」の場合は900MBでした。

なんかこうなると、自分好みのデスクトップに仕上げていくのも気持よく出来ちゃいます。

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あっという間に使いやすく仕上げちゃいました。

ちなみに、この「KLUE 2.0 Pantheon」、壁紙が素晴らしいものばかり入ってます。

elementary OSの綺麗な壁紙に加え、KLUEの作者さんコダワリ&おなじみの「コーヒー」をテーマにした美麗な壁紙がたくさん入ってます。

壁紙のある場所は、「ファイル」から「ファイルシステム」に行き、さらに「usr」、「share」、「backgrounds」と順にクリックしていけばたどり着けますよ。

その中にある「kona」というファイルを開けば、そこは「コーヒー」パラダイスです。

まとめ

もう、KLUE 2.0の方が圧倒的に使いやすいです。

elementary OSで懲りて、最初は「Pantheon」には「使いにくい」というイメージしか無かったので、ちょっと試して終わりにしようと思っていたのですが、単純に「KLUE」の仕上げが素晴らしかったのか、ちょっと見直してしまいました。

とはいえ、ウインドウの閉じるボタンが左にあるなど、人によっては「Pantheon」はかなり独特のウインドウマネージャでもあるので、万人向けには、やはり「Xfce」などの方がいいでしょうね。

「Pantheon」というデスクトップ環境を比べるだけのつもりが、単純に「KLUE」というOSの素晴らしさに気付かされた感じですね。

やはり日本人には、日本人がカスタマイズしたOSがしっくりきますね。