ブラウザ界の人気者、あのFirefoxがモバイルOSをリリースしていたのを知ってましたか?

なぜ「していた」などと過去形なのかというと、その「Firefox OS」、2015年の年末に開発が終了してしまったんです。

モバイル用OSとしての「Firefox OS」は、結局のところ「iPhone」、「Android」の牙城を崩すことなく敗れ去ってしまいました。

第3のOSとして期待されたものの、、、、。

Firefox OSは、ブラウザで有名なFirefoxをリリースしている「Mozilla」がスマートフォン用のOSとしてリリースしました。

とはいうものの、世はすでにiPhone、Androidの2強時代。

ここに今さら、食い込むのは厳しいんじゃないか?

と、誰もが思ってたでしょう。

時を同じくして、Firefox OS以外にも、「第3のOS」として

名乗りを上げたOSがいくつかありました。

  • Tizen
  • Ubuntu Touch

これらのOSはまだ開発は終了していませんが、ようやく一部の国で製品が販売された程度でそれほど盛り上がってはいません。

それらに比べ「Firefox OS」は健闘していた!?

Firefox OSは、かなり頑張っていました。

数カ国で実際に端末をリリースし、アプリストアも用意していたのですから。

ちなみに日本ではauからFirefox OS搭載端末が販売されていましたね。

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しかし、結局この1台で終了してしまった。

新興国から攻めていって、一見すると、この中では上手くいってそうに見えたFirefox OS。

それでも結局、2大OSのシェアを崩せずに撤退した事実を考えると、iPhone・Androidの牙城を崩すのはもはや相当に難しい状況になっていますね。

こりゃ、最近攻勢著しい「Windows Phone」も厳しそうです。

Firefox OSが見出した新たな活路

モバイルOS業界からの撤退を余儀なくされたFirefox OSですが、OS自体はまだ死んでいません。

どうやら新たな活路を見出したようですね。

パナソニック スマートテレビの進化

パナソニックのテレビにFirefox OSが搭載されています。

これは、なかなか面白そうですね。

なぜ、Androidやその他のOSを選ばずに「Firefox OS」を選んだのか?については、「AV Watch」の記事内で、

パナソニック・テレビ事業部開発部長の池田氏がこう述べています。

池田:これからは色々なコンテンツを表示しなくてはいけなくなります。今はAV機器が中心ですが、白物家電なども対象になります。もうずっと言われ続けていることですが(笑)、色々な機器とコミュニケーションせねばならず、スマホともコミュニケーションできなければいけない。

 そういう中で、選択肢は限られています。Androidはご存じの通り、Googleのエコシステムの中です。それは、我々の目指すところではないだろう、ということです。メーカーを越えて、機器・サービスが自由に使える「アプリマーケットを越えた世界」を目指したい。

 そのための実現手段としては、オープンソースに目をむけなくてはいけません。候補はいくつかありますが、非オープンソース系は明らかに「他社にライセンスしない」ものがあります。LG電子のwebOSは「ライセンスしない」と言ってはいませんが、実質LG独自です。Tizenもオープンで始まったのですが、いまやほぼサムスンのプラットフォームです。となると、AndroidかFirefox OSか、ということになるのですが、先ほど述べたような理由から、やはりAndroidではなくFirefox、ということになります。機器をまたぐものを、というミッションについても、Firefox OSの方がいいだろう、という結論になったのです。技術的に、Firefox OSはAndroidにひけをとりませんし、むしろ、Javaなどの中間的なものを使っていないので、よりシンプルにできる、という技術的なメリットもあります。

AV Watchより

なるほど、オープンソースならではのメリットが現れた形ですね。

やはり1つや2つの企業による独裁ではなく様々な企業や団体が、入り込む余地があった方がユーザーにも経済にとっても有意義なんじゃないでしょうか?

とにかく小難しいことは抜きにしても、このFirefox OSが搭載されたテレビ、なんだか面白そうでワクワクしませんか?

これが普通に「Android」だったら、そこまでワクワクしないような気がします、私は。