無料OSのLinux。
その多くのディストリビューションの中で、最も初心者にオススメなのが、やはり扱いやすい「Ubuntu」。もしくはその派生版の「Ubuntu系」です。
UbuntuってどんなOSなんだろう?
ということで、ここではお持ちの余ったパソコンを再生させるためにUbuntu、またはUbuntu系のOSを使っていくことにして話をすすめましょう。
さて、それではUbuntuについて詳しく説明いたします。
Linuxディストリビューションの代表格「Ubuntu」は、イギリスはロンドンにある企業カノニカル社の支援を受けて開発されています。
そのカノニカル社の創業者は、南アフリカ生まれのイギリス人の大富豪、マーク・シャトルワースです。
ちなみにこの人、宇宙飛行も経験していたりします。
破天荒な大金持ちといったところでしょう。
Ubuntuの発展の陰には、こんな大金持ちのスポンサーがいたんですね。
Ubuntuは、どんな間隔でリリースされるの?
Ubuntuは、1年間に2回、新しいバージョンがリリースされます。
4月と10月の年2回です。
なので、それぞれのバージョンを区別するために、通常、Ubuntuのあとにバージョン名が入ります。
例えば、、、
- 2013年の4月にリリースされたバージョンは「Ubuntu13.04」
- 2015年10月にリリースされたバージョンは「Ubuntu15.10」
となります。
そうなると、当然新しいバージョンの方がいいと思うかもしれないですが、必ずしもそうではないんです。
どういうことかと言うと、Ubuntu独自のサポート期間の決まり事があるからです。
それは、通常の半年ごとにリリースされるバージョンの中に、2年おきにLTS(Long Term Support)版が含まれるんです。
通常のバージョンのOSのサポート期間が9ヶ月であるのに対し、2年ごとにリリースされるLTS版は、なんと5年間もOSに対してのアップデートサポートがついています。
安心して長くOSを使うためには、LTS版をインストールすることを強くオススメします。
そのLTS版はどれがそうなの?
LTS版がリリースされるのは、決まっていて、偶数年の4月に出るバージョンになります。
つまり、直近の例(2010年以降)で考えると、
- Ubuntu10.04LTS(この頃のLTSのサポートは3年)
- Ubuntu12.04LTS(ここからサポートは5年間)
- Ubuntu14.04LTS
となっていて、次のLTSは、
Ubuntu16.04LTS
ということになります。(もうリリースされましたね)
こうしてみると、通常版の9ヶ月のサポートは短くて意味あるの?と思われるかもしれませんが、パソコンの世界は進化が早く、半年でいろんな変化が訪れます。
半年後に新しい動きがあれば、それに対応したり、流行りに乗せたりする意味でも次のリリースで新しい機能を試す必要があります。
なので、半年ごとのリリースにも意味があります。新しい機能があれば、それを試す実験の場だと思ってください。
まあ、通常はLTSをインストールしておけばいいでしょう。
また、以上のことは、基本的にUbuntuを元にした、いわゆるUbuntu系でも適用されます。
(Xubuntu,LubuntuはLTSが3年間)
以上、Ubuntuの基礎知識でした。