無料のOSっていうけど、本当にタダで使えるの?
なんて疑問があるかもしれませんが、正真正銘、本当に無料で提供されています。
その無料のOSとは、「Linux」です。
Linux??何それ?そもそも何て読むの?
Linuxって一体何?と、初めて聞く人も多いかもしれません。
読み方はリナックス(リーナックス、ライナックスなど様々ですが、通常はリナックス。)と呼びます。
Linuxは、フィンランドのヘルシンキ大学の学生であったリーナス・トーパルズが1990年代に開発したOSです。
彼は、
「OSとは社会の道路のように、誰でも使う公共物のようなものでなければならない。」
というオープン・ソースの理念のもと、無料で公開し、インターネットでダウンロードして、誰でも使えるようにしました。
なんて太っ腹!
このあたりは、パソコンの市場を自社の製品で独占しようとしているWindowsやMacなどの商用OSとは、全く理念が違いますね。
もちろん、これはどちらがいい悪いの話ではありません。
ところでLinuxってどんなのがあるのさ?
で、そのLinux、もとになったOSの中身公開し、それをユーザー自らが使いやすいように改良して、さらに世界中に公開できることを認めています。
こういったことを「オープン・ソース」と言うのですが、このおかげで世界中に「Linux OS」の種類は数え切れないほど増えています。(何百種類もあるようです。)
例えば、LinuxのOSが強い分野は、サーバーと呼ばれる、いわば裏方のパソコンの分野なのですが、ブログやホームページを立ち上げたことがある人なら聞いたことがあるかもしれません。
で、そのサーバーをユーザーに提供している会社に「Xserver」という有名なレンタルサーバーの会社がありますが、そのサーバーはLinuxで運営されています。
また、GoogleのモバイルOSのAndroidやChrome OSは、LinuxをベースにGoogleが手を加えたOSなんですよ。
意外と身近なところで、実はLinuxって使われているんです。
Linuxってどんな利点がある?
Linuxは、ひとつの有力な使いやすいOSが出来ると、それを元にして様々なOSが派生するので、どんどん増えていきます。
もちろん、その中には日本人が日本人に使いやすいようにカスタマイズしたものも多くあります。
それだけ種類があると、OSを選ぶのに迷ってしまいますが、それがLinuxの良いところなんですね。
- 比較的新しいパソコンには、豪華な機能がついたOSを
- 古めのパソコンには、機能を省いて動作が軽いOSを
といった感じにユーザーが最適なOSを選択してインストールすることが可能です。
こうしたLinuxのOSの種類のことを「Linuxディストリビューション」と呼んでいます。
次の記事では、どのようなLinuxディストリビューションがあるのか?
について説明します。