低スペックなジャンクノートPCの再生に適した超軽量Linuxはどれだ?
今となっては時代遅れな性能の、懐かしい軽量モバイルノートPCのシャープ「Mebius MURAMASA PC-MR50H」を超軽量Linuxで復活させようと思います。
Puppy Linuxか?Debian Dogか?それともKona Linuxか?
どのOSなら、このジャンクPCを名刀Muramasaとして復活させることが出来るんだろうか?
軽量Linuxの雄、Puppy系か?Debian系か?
軽量Linuxと一口に言っても、その種類や系統なんて、ホントに多岐に渡ります。
バーっと挙げていっても、、、、。
・Puppy Linux
・Debian
・Arch Linux
・Kona Linux
・Damn Small Linux
・Tiny Core Linux
などなど、、、、。
また、有名な「Ubuntu系」だけで考えても、、、、。
・Lubuntu
・Watt OS
・Peppermint
・linuxBean
・Basix
などなど。
いやもう数え出したらキリがないぐらいあります。
ここにも挙がってないのだって当然あるので、ホントにたくさん存在する上に、例えば「Puppy Linux」や「Debian」などは、さらに細かく派生バージョンが多数あるので、これだ!と決めるのも大変です。
なので、今回は代表的なところの「Puppy系」と「Debian系」から3つのOSを「使いやすそうで簡単そう」という独断と偏見に満ちたチョイスをしてみました。
それが、、、、。
- Puppy Linux571JP
- DebianDog
- Kona Linux 2.3 black
以上3つのOSです。
それぞれ「インストール」するところからチャレンジしてみました。
まずは「Puppy Linux 571JP」
では早速いってみましょう。
まずは「超軽量Linux」の代名詞、Puppy Linuxから。
実は今回再生させる「PC-MR50H」にとても近いスペックのThinkpad X40を復活・再生するときにインストールした経験があります。
thinkpad x40にPuppy linuxをインストール!またもCFカード活用
このクラスでも非常に快適に使用出来る軽量さはさすがです。
実際「PC-MR50H」でもインストールしてみると、非常にサクサク動きます。
基本的に「Ubuntu系」の軽量OSしか使ってこなかった私にとっては、ハッキリ言って「異次元」の軽さですね。
Puppy LinuxをHDDにインストールして使うには、主に
- フルインストール
- Frugal install(質素なインストール)
この2種類の方法が存在します。
で、どちらが良いのかというと、、、、。
意外かもしれないですが、Puppy Linuxにおいては「Frugal install」という、一見聞き慣れない方法の方が一般的らしいです。
この方が、Puppy linuxというオンメモリでサクッと使うという性質上、真価を発揮するインストール方法とのこと。
確かに「Frugal install」の方が簡単に、そして元々の環境を壊さずに他のOSと共存することが可能です。
とはいえ「1つのPCには1つのOS」と考えてきた私にとっては、危険がなくデュアルブート出来るメリットは、あまり魅力的には感じないのも事実です。
ただ、このように簡単に共存出来る環境が作れるというのは、やってみると中々面白く、いろいろアイデアも浮かんできますね。
実際の使用感なんですが、非常に軽く、安定性もありそう、そして情報も多い。
いたれりつくせりなんですが、、、、。
「Ubuntu系」ばかり使ってきた私としましては、どうにも「慣れない」部分が多いです。
Puppyには「Puppy系」の作法がある、といった感じで「こういうときはこうする」というのが良く分からないんですよね。
こういうのって「慣れ」だとは思うんですが。
とりあえず動作は全く問題なし!内蔵無線LANもオッケー!とりあえず保留!
続いて「DebianDog」を試す!
続いては、各方面で話題のディストリビューションの「DebianDog」です。
何が話題かと言うと、このDebianDog、一言で言えば「Debian + Puppy」なんです。
ベースはDebianで作られていて、「UI(見た目)」がPuppyという異色のディストリビューションです。
双方のいいとこどりで、非常に軽くて使いやすいと今評判なんですよね。
で、実際にPuppy Linuxと同じように「Frugal install」してみると、確かに軽い!
さらにPuppyほど独自なUIでもなく、似ているんですがなんかとっつきやすい。
「お!こりゃあいいんじゃないか?」
と、内蔵の無線LANに繋いでみると、、、、。
「カーネルパニックでフリーズ!」
はい、終了です。
いや、どうしても使いたければ、無線LAN子機を使えばいいんでしょうが、そこまでするのもなあ。
ということで、好感触だったけど、この「PC-MR50H」とは相性悪し!残念です。
最後の望み「Kona Linux 2.3 black」登場!
この「Kona Linux」は、元々はUSBメモリから起動して使うOS「WindOS」(ウィンドオーエス)という、なかなかパンチの効いたネーミングのLive起動専用のOSから派生しています。
この「WindOS」の評判が良く、HDDにインストール出来るバージョンを望む声が大きく、それに応えるカタチで開発がスタートしたのが「Kona Linux」です。
壁紙のセンスも良く、今では結構な人気があり、重量級から軽量級までたくさんのバージョンが存在しています。
私も以前、Kona Linuxが登場したての頃に、チャレンジしたのですが、、、、。
Kona Linuxは今では「Ubuntu系」のバージョンも出てますが、基本的には「Debian」です。
当時は、Kona Linuxに「Ubuntuバージョン」なんてありませんでした。
UbuntuとDebianは兄弟なんですが、やはりUbuntuの方がユーザーフレンドリーです。
なんと言っても「インストーラー」が違います。
Ubuntuでは簡単にほぼ「オート」でインストールしてくれますが、Debianではそこまで親切じゃないですね。
自分でパーテーションがどうだとか、MBRがどうとかを設定しなければならず、当時の私は情報も少ない中で断念した覚えがあります。
で、その後もなかなか機会がなく、興味がありながらインストールすることなく今に至ってました。
今回、ものすごくたくさんあるKona LinuxのバージョンからOSを選ぶにあたり、少し古いバージョンですが、中でも最も軽量と言われている「Kona Linux 2.3 black」に白羽の矢を立てました。
過去にインストールに失敗した経験から不安を抱えてインストールに臨みましたが、、、、。
長くなったので次回に続きます。