The Specialsは、「スカ」を語るうえで外せない伝説のバンドです。
「スカ」、「2トーン」と言えば「The Specials」なんです。
今も活躍する多くのミュージシャンやバンドに多大な影響を与えている偉大な連中です。
私の好きな、あのSublimeもかなり影響を受けています。
その音楽、ルックスは、今見ても「カッコイイ」の一言。その魅力は現在も色褪せることはありません。
The Specialsの登場は1970年代後半
The Specialsはイギリスのバンドで、その登場は1977年です。
当時のイギリスは、極度の不況で街に閉塞感が漂い、それが引き金となり、人種問題や暴動など、様々な問題が勃発していました。
若者は、そんな気分を打ち消すために、有り余るパワーを「音楽」に求め、「パンク」が生まれ、大いに流行していました。
その反体制的な「パンク」のエッセンスから、新しい「ムーブメント」が誕生しました。
もともとあった「スカ」というレゲエがルーツの「音楽」に、「2トーン」という要素を注ぎ込み、昇華させた音楽の「2トーン・スカ」。
この「2トーン・スカ」の代表的存在で、若者の心をとらえたのが、「The Specials」でした。
「2トーン」って何?
「2トーン」という言葉は、The Specialsの中心人物の「ジェリー・ダマーズ」が作った造語です。
その意味には、2つの意味が込められています。
ひとつは、スカを好んでいた「スキンヘッズ」と言われる輩が着ていた格好が「白黒」のスーツやそれをアレンジしたものだったことからです。
そして、もうひとつが、当時のイギリスの労働者階級で人種的対立が生まれていた「白人」と「黒人」の「調和」や「強調」の意味が込められています。
まあ、そんな背景が「The Specials」が登場した時代にはあったんですねえ。
で、その「The Specials」が出したファースト・アルバムのジャケットがこれ。
う〜ん、カッコイイ!!
しっかり「2トーン」してます。
音楽性は明るくのんびり
そんなある種、重苦しい「時代」に登場したThe Specialsの音楽は、その背景とは裏腹に「明るい」雰囲気に満ちあふれています。
その「ギャップ」がたまらないです。
どこかで聴いたことがあるかもしれません。
テレビなど、いろんなところで使われていますからね。
ヴォーカルのテリー・ホールの独特な風貌と歌い方、しっかりとキャラがたってますね。
多くのミュージシャンに影響を与えた稀代のバンド
The Specialsは、音楽性の違いなどからメンバーの意見が対立し、絶大な人気を誇った期間というのは、短かったかもしれません。
しかし、その後世界中の実に多くのミュージシャンに強い影響を与えたのは、紛れもない事実です。
Sublimeも、そんなバンドのひとつで、The Specialsの名曲「A Message To You Rudy」のフレーズを自分の曲に取り込んだりしています。
世界中のバンドマンに強い影響を与え続けてきた「伝説のバンド」The Specialsの音楽は、この手の音楽好きにとっては、「必聴」ともいえるでしょう。
ぜひ入手して、高音質な「Vortexbox」などのPCオーディオに取り込んで、じっくりと聴きこんでみてください。