Ubuntu16.04の軽量版「Basix3.0」に導入したドックアプリの「Plank」。
Plankは動作が軽快で非常に気に入っているものの、何かが足りない。

そこで、デスクトップ環境をBasix標準の「LXDE」から「Xfce」に変更したところ、、、。
ついにPlankの本領発揮です。

ドックアプリの「Plank」で何かが足りない!

そう、キッカケは「Plank」の動作でした。

デスクトップ環境が「LXDE」という、Ubuntuのデスクトップ環境の中ではかなりの軽量志向で、それでいて「使い勝手」も考慮しているバランスの取れたウインドウマネージャーを採用している「Basix」は私のお気に入りのディストリビューションです。

これに軽くて使いやすいドックアプリの「Plank」を導入して、概ね満足していたのですが、なんか「動き」が素っ気ない。

Plankを採用しているディストリビューションには、、、。

elementary OS

ワークスペース 1_001

お洒落なMac風Linuxを入れろ!カミさんの厳命にelementary OSで答える

Voyager

イケてるMac風LinuxはVoyager Linuxで決まり!最高にCoolなOS

うん、とてもカッコいいです。

それに比べると、Basixに導入した「Plank」は何か動作が地味なんですよね。

Screenshot from 2016-08-08 09-45-25

見た目的な違いはともかくとして、実際に「動かす」と違いがよくわかります。

  • ドックにカーソルを這わせたときに「少しだけ明るく」なるものの「ズームアップ」しない
  • ドック上のアイコンをクリックしても、アイコンが動かない

このあたりが上記2つのディストリビューションと比較した場合に「素っ気ない」動きに感じるんですよね。

Ubuntu16.04にWPS OfficeやPlankやSkypeを追加インストールする

こちらの記事で「Plank」の設定画面の出し方が分かり、設定画面上でズームアップの項目を変更してみました。

Screenshot from 2016-08-14 16-33-49

それでも、「動かざること山の如し」

やっぱり何も変わりません。

まあ、動きを派手にしたいときは、

Ubuntuを手軽にMac風にするDock〜Cairo Dock〜をインストール

こちらの記事で紹介している「Cairo-Dock」を導入すれば、いくらでも派手にアイコンを動かすことが出来ます。

こちらは「Basix」でも、ド派手に動くことは確認済みです。

勿論、Cairo-Dockでもいいんですが、なんとなく「elementary OS」や「Voyager」でのPlankがいいんですよね。

このあたりは完全に好みの問題です。

もしかすると、、、、。

いろいろ試行錯誤しても変わらないので「もしかしたら」と、ある考えが浮上してきました。

elementary OSとVoyagerの「Plank」はほぼ同じ見た目と動きをしています。

で、それぞれのデスクトップ環境(ウィンドウマネージャー)は、elementary OSは独自の「Pantheon」ですが、Voyagerの方はというと「Xfce」を採用しています。

あれ?もしかしたらXfceにしたらいいんじゃないの?

と思ってBasix3.0に「Xfce」を早速導入してみました。

Xfceは「ソフトウェア」で「Xfce」、または「Synaptic パッケージマネージャ」で「Xfce4」で検索すると出てきますので、簡単にインストール出来ます。

インストール完了後に、一度ログアウトして再度ログインすると、ウインドウマネージャーを選択出来るので、「Xfce」を選択すれば切り替わります。

再度「LXDE」に戻したいときも、再ログインすれば「ウインドウマネージャー」を選べます。

こういったことが自由に出来るのも「Linux」のいいところです。

で、「Xfce」に切り替えて最初に起動した「Basix」の画面がこちら。

Screenshot from 2016-08-14 09-43-11

壁紙はXfceデフォルトのものです。
壁紙の「ネズミ」はXfceのイメージキャラクターみたいなものです。

最初から「ドック」が搭載されてますね。

Xfceでは、初期設定で「ドック」が標準搭載されているんです。

これはこれでいいんですが、LXDEで使うPlankのように、少々「地味」なので、サクッと削除します。

やり方は、「設定」から「パネル」と進むとこの画面になります。

スクリーンショット_2016-08-14_14-27-59

デフォルトで「パネル1」と「パネル2」があり、パネル1は画面上部のパネル、パネル2が下部の「ドック」の設定なので、「パネル2」を選択。

パネルの選択項目の右横に「+と−」ボタンがあるので、パネル2を選択して「−」ボタンを押せば削除できます。簡単ですね。

「Plank」のXfceでの設定

さて、早速Plankを起動してみましょう。

Plankの導入については簡単です。

Ubuntu16.04系では、リポジトリの登録なしで、普通に「Synaptic パッケージマネージャ」でインストールが可能です。

早速、起動してみると、、、。

やっぱりビンゴ!!

デスクトップ環境をXfceに変更しただけで、アイコンをクリックすると、ピョコンとアイコンが跳ねます。

さらに「Ctrlキー+右クリック」でPlankの設定を出し、「Icon zoom」の項目をオンにすると、、、

スクリーンショット_2016-08-14_10-10-49

しっかりとズームアップするようになりました。

ようやくPlankの本領を発揮してくれました。気持ちいい動きをしてくれます。

あとは、このままだと次回にOSを起ち上げたときにはPlankが起動しないので、「自動起動」の設定をしておきましょう。

スクリーンショット_2016-08-14_15-04-39

「設定」から「セッションと起動」に進み、上部タブから「自動開始アプリケーション」を選択して、左下の「+追加」をクリックします。

スクリーンショット_2016-08-14_14-21-24

出てくるウインドウに、こんな感じで入力すれば次回からPlankが自動で起ち上がるようになりますよ。

真ん中の「説明」は何でもいいです。自分が分かりやすいようにしておきましょう。

その他のXfceでの設定

あと、LXDEでは「PrtScキー」だけで撮ることが出来た「スクリーンショット」が、使えなくなってしまったので、別途Xfceの標準スクリーンショットを導入します。

xfce4-screenshooter

このソフトを導入します。

Synaptic パッケージマネージャで検索してインストールしましょう。

導入後、このままでは「PrtScキー」で使えないので、設定しましょう。

「設定」から「キーボード」と進みます。

スクリーンショット_2016-08-14_15-17-06

この画面では、すでに設定したあとなのですが、説明すると、上部タブから「アプリケーションショートカットキー」を選択して、「追加」をクリックします。

スクリーンショット_2016-08-14_15-20-28

出てくるウインドウの「コマンド」というところに、このように「xfce4-screenshooter」と入力して「OK」を入力すればオッケーです。

これで「PrtScキー」で「スクリーンショット」が取得出来るようになりました。

最後に、ちょっとした「バグ」を直しておきましょう。

XfceにPlankを導入して「ああ、Macみたいだあ」と悦に入っていましたが、、、。

スクリーンショット_2016-08-14_10-46-37

なんか「変な横線」が画面に現れるようになってしまいました。

でも、治すのは簡単です。

「設定」から「ウインドウマネージャー(詳細)」に進みます。

「ウインドウマネージャー」には、もうひとつ無印の「ウインドウマネージャー」がありますが、必ず「ウインドウマネージャー(詳細)」の方、つまり「詳細」付きの方を選択します。

上部タブから右端の「コンポジット処理」を選択して、、、、。

スクリーンショット_2016-08-14_10-50-15

「ドックウインドウに影を落とす」にチェックが入っているのを、、、。

スクリーンショット_2016-08-14_10-50-33

チェックを外してください。

これで「変な線」が入らなくなりますよ。

まとめ

最後に恒例の左上の「Xfce」マークのところに好きな画像を登録します。

スクリーンショット_2016-08-14_15-35-14

今回はXfceの雰囲気に合わせて?こんな感じに。

そして壁紙を変更すれば完成です。

スクリーンショット_2016-08-14_10-36-05

どうです?結構いい感じになりましたね。

また、「システムモニター」でメモリの使用量もチェックしておきましょう。

Screenshot from 2016-08-14 09-44-07

LXDEに比べて100MBほど増えましたが、このパソコンはメモリを4GBにしているので、まだまだ全然余裕です。

体感でも「LXDE」に比べて、全く変わらない感じです。相変わらずサクサク動きます。

Ubuntuのいいところは、このように「デスクトップ環境」(ウインドウマネージャー)を変更するだけで、簡単にOSの雰囲気や使い勝手を変えることが出来るところですね。

まだまだXfceは弄れるところがありそうですが、今回はここまで!

かなり満足することが出来ました。

ベースの「Basix3.0」がいいので、これを元に必要なものだけ入れていけば、かなり自分好みのOSに仕上げていくのが可能です。

いやあ楽しいもんですよ!