Ubuntu16.04では、32bitがいいのか64bitがいいのだろうか?

使うパソコンの種類やスペック、パソコンを何に使うかによって、答えは変わってきますが、仮に全く同じパソコンに全く同じOSの32bit版と64bit版をインストールした場合、どんな違いがあるのか?

Ubuntu16.04の軽量版の「Basix3.0」で比べてみました。

はからずも比べることになってしまった?

前回の記事で、どうしてもWineを使ってみたくて大変なことに、、、、。

Ubuntu16.04の64bitで「Wine」を入れてみた!苦悩の果てに見出したもの

結局、Wineは上手くいきませんでしたが、偶然にも?同じパソコンにBasix3.0の32bit版と64bit版をインストールして比べることが出来ました。

単刀直入に「違い」を言ってしまえば、

一体何が違うんだ?

というぐらい大きな違いはないです。

ま、それじゃ記事にならないし、結構「細かい違い」に気づいたので、そんな些細なところをを挙げていこうと思います。

ところで、違いについて挙げる前に、このパソコンCE50X9なんですが、一応メーカー発表の最大メモリは「3GB」ということです。

でも、ものは試しと「2 × 2の4GB」にしてみたところ、全く問題なく認識しました。

KIMG0450

なので、4GBに増設しています。

まずはそこそこ大きな違いから

これは別に「Basix」がどうのこうのじゃないですが、最も大きな違いと言えば、

Chromeが使えるかどうか

です。

前回の記事でも触れましたが、Googleは「Chrome」のLinuxの32bit版のサポートを、2016年の3月で打ち切っています。

なので、どうしても正式なChromeを使いたければ、64bit一択ということになります。

とは言え、32bitでChromeが「使えないのか?」と言えば、全く使えないワケではないです。

要するに、32bit版のLinuxでは

Chromiumを使えばいい

ということです。

Chromiumについてはこちらをどうぞ。

UbuntuやLinuxで使えるブラウザの種類は意外と多い!

ややこしいですが、「Chromium」は「chrome」のオープンソース版ということで、こちらはLinuxでは引き続き継続して32bitでもサポートされています。

では、「Chromium」と「Chrome」は何が違うのか?というと、

Flashが同梱されているかどうか?

ということです。

Chromiumブラウザは、オープンソースなので、Adobe社の「Flash」が入れられないんです。

ということは「Youtube」が見られない?

確かに以前はそうでしたね。

初期状態でChromiumブラウザで「Youtube」を見ようとすると、Flashがないから見られないよ、と表示が出てましたが、今はそんなこともないようです。

実際、Basix3.0の32bit版で、ChromiumでYoutubeを見てみましたが、なんの問題もなく見られました。(たまたまの可能性もあり。おそらく全部が見られるワケではないでしょう)

とは言え、Flashがない(そのFlash自体、今後は廃止になりそうですが)のは事実なので、自分で
その代わりとなる「Pepper Flash」などを自分でインストールしなければなりません。

でも、これも確実性がないんですよね。

上手くいったりいかなかったり。

もう、そういうのが面倒な人は64bitにしておいた方がいいですね。
(私もそこが面倒な一人です。)

あ、Firefox派の人は全く32bitでも問題ないですね。

細か〜い違いについて

あとはBasix3.0で気づいた非常に細かい違いについて見ていきましょう。

起動時のロゴの表示が違う

32bit

KIMG0454

64bit

KIMG0453

はい、どうでもいいですが、結構違いますね。

インストール直後は全く一緒でしたが、「アップデート」したあとは、このように違いがありましたよ。
(ピンボケ凄いですね)

起動直後のメモリ消費量が違う

32bit版でスクリーンショットを取るのを忘れていましたが、結構違いましたね。

64bit版の起動直後

Screenshot from 2016-08-12 01-49-23

で、32bit版が380〜390くらいだったので、数十メガ違ってました。

プリインストールされてるソフトが若干違う

32bitでは

  • gufw(ファイアウォール設定)が標準搭載
  • Gdebiパッケージインストラー(ソフトのインストール)がない

64bitでは

  • gufw(ファイアウォール設定)がない
  • Gdebiパッケージインストラー(ソフトのインストール)が標準搭載

ホント細かい違いで申し訳ないですが、

なんで逆なんだろう?

と素朴な疑問を持ったもので。

どっちの場合でも、ないものは新規に追加すればいい話なので、まあどうでもいいんですけどね。

ファイルマネージャを開いたときのウインドウの大きさが違う

64bitの方しか画像はとっていないんですが、64bitでファイルを開くと、

Screenshot from 2016-08-12 02-51-58

こんな感じです。

32bitでファイルを開くと、もっとウインドウが大きかったのが印象に残ってます。

まあ、これもどうでもいいんですけど。

まとめ

まあ、なんでしょうか。

ほとんどが、どうでもいい「違い」でしたね。

何度か再インストールして、ようやく気づくレベルです。

とはいえ、「Chrome」が使えるかどうか?は結構大きな問題かもしれません。

そんなわけで「Wine」が32bit、64bit双方で上手く行かなかった私は、結局64bitに戻しました。